淋病の治療内容
淋病の治療は以前はペニシリン、ミノマイシン、シプロキサン、ラビット、ジスロマックなどの内服が中心でした。
しかし、これらの薬剤には淋菌に強い耐性が付いていることが分かりました。
現在はロセフィン、トロビシン、ニトロフラントイン、ホスホマイシンなどの注射薬が耐性が少ないもしくはない状態であることが分かりました。
クラミジアの治療内容
海外でも日本でもジスロマックは、2000mgを一回投与で大きな効果があるといわれています。
しかし、連鎖球菌、腸球菌、マイコプラズマで耐性のあるものが出現しています。
そこでフルオロキノロンの内服による治療も始められています。
ヘルペスの治療内容
以前はヘルペスは皮膚病として対処療法されるだけでした。
しかし、再発リスクが非常に高く、再発することが患者を精神的にまで追い詰めることがありました。
現在は皮膚病というよりも神経系ウイルス感染症として治療するようになりました。
その影響でヘルペスはコントロールできる病気になりました。
バラシクロビル(500mg)を約7日間内服する治療法が取られています。
また再発抑制療法として低用量抗ウィルス剤を1年間継続的に内服して治療します。
もし、それでも完全にヘルペス菌が消失していない場合にはさらに継続します。
尖圭コンジローマの治療内容
尖圭コンジローマもしつこい性病として有名でした。
これもヘルペスと同じようにウイルス感染症として対処します。
抗ウィルス剤のベセルナリームを継続的に16週間塗布します。
就寝前に塗布して翌朝には洗い流さなければならないので忙しい人には面倒な薬ですが効果の高い治療法です。
自己判断で薬を多めに使ったり、勝手に使用を中止してはいけません。
梅毒の治療内容
ほとんどの場合ペニシリンを服用して治療します。
ペニシリンが使えない場合には塩酸ミノサイクリンを使います。
妊婦に対してはアセチルスピラマイシンを使います。
治療期間は第1期で2週間程度、第3期なら8週間程度かかります。
一度梅毒になると抗体は陰性になることはありません。
しかし、医師の指示に従い治療すれば日常生活に差しさわりがないレベルにまで回復させることはできます。
一定以下の抗体数にまで落とすことができれば性行為をしても感染させることはありません。
ただし、医師の確認が取れるまでは性行為は避けなければなりません。
性病は早期に発見して治療することが大切です。
気になることがあれば恥ずかしがらずに受診して確認しましょう。